印刷インキも環境対応
前回までは印刷用紙にまつわる記事でしたが、今回は印刷に関わるエコ資材として印刷インキのお話です。
ベジタブルインキ
環境配慮の印刷インキといえば過去にはソイインキと呼ばれていましたが、最近は大豆油に限らず一般的な植物油や再生植物油も含まれるようになってきているため、ベジタブルインキと呼ばれるようになりました。印刷インキはかつては石油系がメインではありましたが、生分解性がある植物油に置き換えられるようになりました。
ベジタブルインキはVOC（揮発性有機化合物）排出が少ないため環境負荷低減に寄与しています。VOCはトルエンや酢酸エチルなどの物質で人体に影響を与えることが知られています。もっと言えば光化学スモッグなど大気汚染にも繋がるものです。ベジタブルインキの他にもノンVOCインキもあり、環境に配慮したものが多く出回っています。
NL規制
NL（ネガティブリスト）規制とは印刷インキ工業会が制定した、安全衛生上人体や環境に有害なおそれのあると考えられる物質の使用を禁止する規制です。法令で規制する物質や発がん性物質、有害化学物質、また印刷インキ工業会が独自に指定した環境に配慮すべき物質の使用を禁止しています。
実際にどのような物質が指定されているのかはこちらのページでご確認いただけます。
印刷物は印刷用紙だけでなく印刷インキも含めた環境に配慮した資材で製作することができます。製本加工にはPUR製本もございます。印刷物をご検討の際にはぜひ参考にしてください。